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温度ヒューズ(製造上の注意点)

取り付け作業上の注意

  1. ボディやリード線をねじらないで(ボディに対してリード線を回転させないで)下さい。
  2. 表1(室温参考値)を越える力で、温度ヒューズ本体に対して、リード線を引いたり押したりしないで下さい。
    表1の数値はリード線の直径からIEC60691に従って計算した値です。
  3. リード線を温度ヒューズ本体に対して斜めに引っ張ったり押したりしないで下さい。
  4. リード線を曲げ加工する際には、曲げる部分とボディの間を道具で保持し、ボディから3mm以上離れた部分を緩やかに曲げて下さい。また、決してボディを道具で挾まないで下さい。
  5. リード線を鋭い物で挾んで傷を付けたり、鋭く曲げたりしないで下さい。
  6. 温度ヒューズ結線後、温度ヒューズのボディや封止材、リード線を押しつぶすような過度な力が加わったり、リード線に張力や押力あるいはねじる力が加わらない様にして下さい。(本文中の押力とは、温度ヒューズ本体に対して、リード線を押し込む力を意味します。)

表1

はんだ付け、溶接上の注意

  1. はんだ付け時、溶接時の注意
    ・はんだ付けや溶接の後にテーピング、固定や曲げを行ったり、再はんだ付け、再溶接を行う際は、封止部冷却のために最低30秒間静止放置してから行って下さい。温度ヒューズが冷える前にストレスが掛かると、断線及び気密不良が発生する可能性があり、また再はんだ付け、再溶接を行うと温度ヒューズが動作する可能性があります。なお冷却時問は、はんだ付け温度(溶接条件)、はんだ付け時間、リード線の長さ等によって異なります。現物での確認試験を行って下さい。
    ・はんだ付け後や溶接後に封止材が焦げている場合及び、温度ヒューズから内容物がにじみ出ている場合には、たとえ温度ヒューズの抵抗値に問題がなくても温度ヒューズを新品と交換して下さい。
  2. 許容はんだ付け時間
    ・温度ヒューズのリード線を長く使用することによってはんだ付け(溶接)時間を長くすることが可能です。はんだ付け(溶接)の際には出来るだけリード線を長く使用して下さい。
    ・もし短めのリード線をはんだ付け(溶接)しなければならない場合には、はんだ付け部(溶接部)と封止材の間に放熱具を使用して下さい。個々の用途毎に試験を行い、温度ヒューズが影響を受けないはんだ付け(溶接)時間を個々の用途毎に決定して下さい。
  3. 接続上の注意
    ・溶接や圧着で接続を行う際には、結線部の電気抵抗をローオームメータで測定し、電気抵抗が小さい良好な結線状態である事を必ず確認して下さい。電気抵抗値が大きいとその発熱に起因する温度ヒューズの誤動作や、温度ヒューズの温度が最高使用温度を越えたりする原因となりますのでご注意下さい。また、結線部が充分な機械的強度を持っているかどうか抜き取り検査にて確認して下さい。