フラックスとは
フラックスの働き
- l酸化物の除去
母材とはんだのぬれを阻害する酸化物等を除去する
(Au等を除き、通常、金属表面は酸素等と結合して安定化している) - 再酸化の防止
空気を遮断し、加熱による再酸化を防止する - はんだの表面張力の減少
はんだの表面張力を減少させ、はんだのぬれを助ける
※ 表面張力:表面が自ら収縮して丸くなろうとする力
フラックスの分類
- 材料
・無機物・・・無機酸、無機塩等
・有機物・・・有機酸、有機アミンのハロゲン塩等
・樹 脂・・・・ロジン、変性ロジン、合成樹脂等 - 特性・用途
・プリフラックス(基板上の銅箔の防錆用)
・ポストフラックス(水溶性・有機酸系・樹脂系)樹脂系・・・非活性(樹脂のみの活性力),弱活性(微量の活性剤添加),活性(多量の活性剤添加)※ 活性:ある機能が活発であること
※ 活性剤:有機酸、ハロゲン塩等
はんだ付性と残さの信頼性
⇒はんだ付性と残さの信頼性とは相反する
※ はんだ付性:はんだの付き易さ
※ (フラックス)残さ:はんだ付後のフラックスの残り
※残さの信頼性:絶縁性、腐食性等
各種金属とはんだ付難易性
※フラックスは、母材、要求される信頼性、洗浄可否等によって選定される
<例>
ステンレスの構造物・・・水溶性フラックス
通常の基板実装・・・樹脂系活性フラックス
高信頼性を要求される基板実装・・・弱活性 or活性+洗浄