温度ヒューズの性能
動作温度
温度ヒューズを恒温槽に静置し,規定の温度上昇率で恒温槽を昇温させたときの,温度ヒューズが溶断する温度を示すものである。表2に示すように,温度ヒューズ全体が徐々に加熱される理想的な状態では,どのタイプにおいても動作温度のバラツキは殆どなく,高精度の動作温度が確保されている。
表2
例 アキシャル 動作温度データ
感温特性
図2に温度ヒューズの感温特性の参考例を示す。所定温度のシリコーンオイル中に温度ヒューズを投入し,投入から動作するまでの時間を測定したものであり,動作温度を若干上回った程度の温度でも10秒前後ですばやく動作する。
図2 感温特性
例 アキシャル 感温データ
経時変化特性
温度ヒューズが長期間,高温雰囲気中に曝された場合の劣化の程度を表したもので,図3に示すように,長期間にわたって動作温度は安定している。
図3 経時変化特性
例 アキシャル エージングデータ
温度ヒューズの原理
- 温度ヒューズとは
- 温度ヒューズの種類と特徴
- 温度ヒューズの性能
- 利用技術
- 技術動向